CONSULTANT COLUMN
-
オーダースーツ小売企業、成長のKFS:SNS戦略
創業101年のオーダースーツ小売企業が2024年7月期、コロナ禍の落ち込みを超える過去最高の売上高(42億円)を達成。全国46店舗を展開、初回お試し1万9800円というお手頃価格でオーダースーツを提供する。その成長要因の…more -
食品SMの淘汰・統合③ ー他の小売企業にみる生き残り策ー
これまで2回のコラムでは食品SM業界の生き残りとして淘汰・統合について言及した。今回はSM業界の生き残り策を考える上で示唆に富むディスカウント店大手(以下、当社)の経営者のコメントを紹介する。当社は35期連続増収増益を更…more -
食品SMの淘汰・統合② ーECプラットフォーマーとの提携による生き残りー
前回のコラムでは食品SMの淘汰・統合に言及した。今回はECプラットフォーマー(以下、当企業)との提携による食品SMの生き残りについて言及する。具体的には購買データの活用やEC展開などで当企業から支援を受け経営改善を図るも…more -
食品SMの淘汰・統合とプラスα
ファンド傘下の食品SM大手は5月、北海道9店舗と九州69店を競合他社への売却を発表。「当社は食品SM企業、低単価品を遠地・飛び地に配送するのは非効率、本州に集中する」とのことだ。さらに競合他社も2月に北海道・東北・信越の…more -
飲酒に関するガイドラインへの企業の打ち手
厚労省は「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」を24/2月に正式発表した。お酒に含まれる「純アルコール量」の1日当たりの摂取量と、疾患別の発症リスクを例示。大腸がんは1日当たり約20グラム以上、女性の乳がんは14グラ…more -
サブスク型低価格ジムのKFS
2022年開始の低価格ジムの店舗が急拡大している。24/5月時点で店舗数は1,500店。将来的にCVS並みの1万店舗以上の展開を目指すとのこと(26/3月期目標は2,800店)。そのためコインランドリーやカラオケ等のサー…more -
北海道産水産品、チャネル戦略 X サプライチェーン戦略の成功事例
北海道産ホタテの23年中国禁輸により水産加工企業のサプライチェーン再編が加速している。メキシコと東南アジアという加工地の新ルートを確保、2.3万軒(2023年ジェトロ発表、10年比6割増)を超す日本食レストランを抱える米…more -
北海道、次世代半導体工場のアキレス腱
2027年、北海道に次世代半導体工場を構える半導体製造メーカの2つのアキレス腱が顕在化している。半導体製造には多くのガスや薬液が必要だが危険物に該当するものは青函トンネルは通行禁止。海底トンネルである青函トンネルは事故の…more -
食品SM、関西進出の意味するもの
EDLPの食品SM大手が24/11月に念願の関西進出を実現させる。21年末に関西地場SMの買収劇が破談したことは記憶に新しい。進出するのは東大阪市でSMの激戦地区でもある。一号店出店以降も関西で積極出店し、CAGR20%…more -
共同物流の新機軸
製紙メーカ、飲料メーカ、建材メーカ、ドラッグストア等、異業種5社が2024年内にも共同輸送を始める。物流2024年問題を背景に、積載効率向上に向けた異業種の戦略的連携が拡充とのこと。共同輸送には5社が導入済の物流スタート…more -
面接官ガチャの取組変化
大学3年生にとって本格的な就職活動が始まるが、面接官ガチャ(この面接官じゃなければ受かったかもしれない)に変化の取組がある。都内の企業DX支援会社が2025年卒向けの採用から「選べる面接官」制度を開始。1次面接を担当する…more -
バーガーショップの集積 ーα世代への取込みー
渋谷駅周辺でバーガーチェーンの出店が相次いでいる。4月中旬、韓国バーガー店首位が日本1号店を出店、米国バーガー店も旗艦店を出店。渋谷駅周辺では15店以上が軒を連ねる日本有数の激戦区がZ世代やインバウンド客を取り込んでいる…more -
ビジネスエコシステム変化の兆し ー農機のパソコン化の回避ー
農機メーカ大手が農機のパソコン化(ハード売りからソフト、CPU売りに競争軸が変化した歴史)の回避に向けて、設備投資、企業提携、人材確保の攻勢にでている。背景は農機の自動運転において、GAFA等の新規参入者の脅威である。当…more -
医薬品卸売業の商慣習の改定
厚生労働省はガイドラインを改定し製薬会社と卸企業間の商慣習を是正する。卸企業の仕入値が医療機関への売価より高額とのこと。2022年度は仕入値が売価を2.7%上回っている。卸企業の逆ザヤ分は製薬会社からの補填(仕入条件)で…more -
ROIC経営の再検証
前回コラムでは食品メーカのROIC経営を紹介した。今回はROIC経営の代表格であるエレクトロニクスメーカ大手を紹介する。当社はFA機器事業の失速で業績が低迷し、2024年3月期の連結純利益は前期比89%減の81億円。24…more -
ROIC経営とキャッシュ・コンバージョン・サイクル(CCC)
食品メーカ大手がROIC経営を重視している。その施策は大変示唆に富んでいるため紹介する。 ●中期経営計画の廃止(2023年2月公表) ・数年先の目標に固執する中計病に陥らず、成長や資本効率に資する戦略を実践 ・目前の数字…more -
不動産賃貸事業の成長の方向性
ビル賃貸業大手がテナントである個別指導塾を連結子会社化すると発表。最大160億円を投じ出資比率を現在の約20%から51%まで引き上げる。当社は近年、新規事業として教育分野に注力、教育のテナントに特化したビルの開発を推進中…more -
アパレル オンライン試着のKFS
仮想試着システム企業は5月、アパレルECサイトで自分の顔を商品の着用画像に合成できるサービスを開始。実際に試着をしなくてもオンライン上で服を購入する際に自分の顔に服が似合うかどうかを確認できるようにする。モデルの着用画像…more -
SNS時代のDM(紙媒体)施策のKFS
スポーツシューズメーカー大手が約7000通のDMをロイヤルカスタマーに送付、内1200人が店舗を訪れて商品を購入。DMを受け取った7000人のうち17.5%が、1カ月以内に当社店舗を訪れ、平均売価が2万円以上の靴を購入し…more -
EC国内最大手の出店料値上げの成果
EC国内最大手が出店料を6月から約3割引き上げると決めた。16年間据え置いてきた料金を引き上げるのは、人件費や電気代が上昇とのこと。スタンダードプランは5万円→6.5万円、上位プランは10万円→13万円に値上げする。値上…more -
DXの目的、接客回帰に向けたメニュー改革 x DX
外食チェーンの接客回帰に向けた改革事例を紹介する。当社は22/10月にスーパーバイザー制度を新設、FY22期初に140あったメニューの数を3割減らし、100程度まで搾った。「大盛」の提供中止も目的は接客を改善するとのこと…more -
無人スイーツ店舗のKFS 需要発生時間 x 競合営業時間
24時間営業の無人スイーツ専門店が人気。有名店の本格スイーツやSNS映えする商品をそろえており、若者の支持を集めている。当社は全国76店舗(24/1月)を展開、来店客の7割は女性が占め、20時-零時の売上高が最高値で全体…more -
物流2024年問題の対策 ー物流会社主導の共同配送ー
物流2024年問題の対策として旧政府系運輸会社と路線便運送大手が5月、協業を発表。主に幹線輸送において両社トラック1万台を共同配送に使用する。両社の中継施設を共同利用、ドライバー採用、物流施設自動化も協業範囲。2-3月に…more -
特売、バラマキ的ポイントカードのKFS
通信キャリア大手がCVS大手に資本参加する。両社が運営面で協力してきた共通ポイントはサイバー企業2社に押され気味、24/4月には銀行系ポイントがリニューアルする。共通ポイントは経済圏への集客に欠かせず、その強さが経済圏の…more -
MaaS華やかしき時代と今
自動車メーカー世界最大手と総合サイバー企業を中心としたコンソーシアム(784社加盟、24/1月末時点)は自動運転「レベル2」の実証を7月からお台場で開始する。MaaSの早期実現が望まれた華やかしき時代の19年に設立された…more -
特売常態化によるAIの活用
スーパーで食品の特売が増加傾向にある。24/1月は主要食品156品目のうち3割で販売数量に占める特売の割合が前年同月を超過。物価高で販売数量が減った品目も多く消費者の節約志向が強まっている。特売が大幅に増えたのが23/1…more -
EC倉庫自動化のKFS
物流2024年問題(ドライバーの残業規制且つ従前からの労働力不足による物流コスト上昇)がフォーカスされるなか、EC倉庫の作業員不足も加速している。経産省統計ではEC市場は15兆円(17年)から22兆円(22年)と1.4倍…more -
ポップアップストアの有効活用
食品メーカー大手がポップアップストアを活用して顧客接点を強化している。ポップアップストア「凹(へこ)メシ食堂」は来店者が、気分が凹んでいることを記載すると無料食事できる仕組みだ。これまで当社の顧客との接点は、お酢をはじめ…more -
CO2を食べる自販機 ー個体循環型社会の形成ー
飲料メーカー大手が自販機販売チャネルを再構築する。CO2を吸収する自販機を開発、順次展開するとのこと。自販機の中に粉末状の吸収材を装着した「CO2を食べる自販機」で23年に30台設置、24年は500台に増やす計画。CO2…more -
リーガルテックの新活用
リーガルテックのスタートアップがファンドを組成する。訴訟当事者に資金支援して勝訴後に収益の一部を得るファンドの運営である。2月、約9千万円を調達、2024年中にシンガポールなどでファンドを組成するとのこと。多くの訴訟ファ…more