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O2O、ショピングセンターの活用法

GMS大手は、ドレスやリクルートスーツなどレンタル衣装店を2025年までに現在の10倍の20店舗にする。売上高は21年度に前年度の3.3倍に拡大した。同社のレンタルサービスは現状、インターネット経由の宅配が中心だが、気に入らない場合に返品と交換で手間がかかる。GMSの商業施設内に専用の店舗をつくり、買い物のついでに試着できる環境を整えるとのことだ。
20~30代の女性を主なターゲットとし、ドレスは3泊4日で6600円から。男性用の喪服や子供向けの礼服などもある。規模が大きい店では800点以上の在庫を保有するとのこと。
GMSでは1階のSM以外に、集客できるテナントはSPA型グローバルアパレル、スニーカー店、100均ショップ等、限定的。且つコロナ禍ではアパレル、雑貨ショップ等の退居も散見される状況である。このような中でレンタル衣裳店は集客力あるテナントの候補というよりは、空テナントの補充要素もあると考える。
オンラインに慣れた20-30代女性をターゲットとのことだが、自宅での試着・返品の手間と来店の手間のバランスである。また大型店では800点以上とのことだが、在庫回転率を推察するとスペースありきのビジネスで収益性に懸念が残る。
やはり、オンラインでの検索・予約と実店舗への来店(オフライン)による試着、他テナントでのついで買いのサイクルを強烈に練り込む必要がある。レンタル衣裳店は委託(テナント料を格安)し、他テナントへ送客する特典付けに注力することが肝要と考える。

竹本 佳弘