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コンビニエンスストアのロボット活用

CVS大手は清掃ロボットを導入。掃除しながらAIカメラを使って商品棚の在庫状況を確認する。お薦め商品を表示する販促ディスプレーも搭載する。2026年以降、1000台超の導入を目指すとのこと。既存の清掃ロボにAIカメラを取り付け、1日4〜5回の床掃除と同時に商品の陳列棚を撮影する。棚の在庫が減っているとAIが判断すれば、オーナー店長や従業員の携帯端末に補充を促す通知を送る仕組み。またロボが撮影した棚の映像は遠隔地から確認することもでき、複数店を経営するFCオーナーが6割を占めている店舗をサポートするとのこと。小売業向けのロボの世界の市場規模は2030年に約8兆4000億円と、24年比で4.6倍に拡大する見込み。
1台3役のロボットとのことだが、機会損失回避の観点では、AIカメラを通して来店客が陳列棚に戻した商品の把握、万引き、挙動不審を探知する役も担うことが可能。一方、コスト削減の観点では店頭在庫補充のためバックヤードでの集品、店頭への搬送等に発展できると考える。

竹本 佳弘