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MaaS華やかしき時代と今

自動車メーカー世界最大手と総合サイバー企業を中心としたコンソーシアム(784社加盟、24/1月末時点)は自動運転「レベル2」の実証を7月からお台場で開始する。MaaSの早期実現が望まれた華やかしき時代の19年に設立された当コンソーシアムであるが、その後の目覚ましい実現事例は散見されることはなく、この度の発表も実証実験レベルとなる。状況に応じてオペレーターが操作するレベル2の自動運転サービスの実証実験で、タクシー運転手が不足するなか、自動運転サービスの需要や収益性を調べるとのこと。
海外ではレベル4到達の時代である。またEVメーカー米国大手が中国大手に席巻され急速な収益低下の時代に本事例はレベル2の実証実験となる。本コンソーシアムとして日本版MaaSの早期実現か、海外との技術提携によるグローバル基準のMaaS実現か、意思決定が必要な時期となっている。

竹本 佳弘