TIC | 株式会社東京コンサルティング研究所

ポップアップストアの有効活用

食品メーカー大手がポップアップストアを活用して顧客接点を強化している。ポップアップストア「凹(へこ)メシ食堂」は来店者が、気分が凹んでいることを記載すると無料食事できる仕組みだ。これまで当社の顧客との接点は、お酢をはじめとした単品だけ。今後はLTVをより高めるためにSNSやウェブサイト、リアルな場での顧客とのコミュニケーションを深め、継続的な接点を築いていくとのこと。
日常の感情(凹む)を活用したマーケティングを通じて顧客の接点・ニーズ・ウォンツを創出、拡販・商品開発に活かす取組と捉える。凹む、あがる等の毎日変化する瞬間的感情に訴求し、顧客との心理的距離感を一瞬で狭め、獲り込む施策である。これをポップアップ(リアル)とSNS(サイバー)を組み合わせて実現する。催事的、出店調査的なポップアップではなく、LTV最大化による持続的成長を見据えた有効な活用方法である。

竹本 佳弘