TIC | 株式会社東京コンサルティング研究所

宅配ロッカーが謎解きスポットに?!再配達率削減への提言

政府は6/2に公表した「物流革新に向けた政策パッケージ」の中で、再配達率を2024年度内に12%から6%に引き下げる取組みを加速するとした。主な対策として、消費者の行動変容を促すために、ポイントなどのインセンティブ付与に向けた調整を行うとされている。再配達なく受け取りができれば、お買い物ポイント等が付与されるということだろうか。「ポイ活」が普及している中で、「ポイント」を重視している消費者は多く、名案であると考える。

しかし再配達の原因として、たとえ時間指定をしても、必ずしも待機できない受け取り側の事情があると推測し、好きなタイミングで受取可能な宅配ロッカーの更なる普及が必要であると考える。現在でも宅配ロッカーはある程度普及しているが、利用しない人の理由として「居住地から遠い」「重量物等宅配ロッカーから家に持ち帰ることが大変」等が言われている。その解決にはやはり、利用者が利用しても良いと思える距離に宅配ロッカーが設置されている状態が求められ、それにはさらなる増設が必要と考える。また宅配ロッカーアプリによる可視化や、明るい自動販売機に隣接させ存在感を出すことで、認知度を向上させることも重要かと考える。そして最後に利用者の利用意欲を掻き立てるべく、例えば宅配ロッカー利用時には、お買い物ポイントの付与、またロッカーに謎解きが隠れていて、その場で謎が解けるとさらにポイントが加算されるといった、アトラクション性も持たせることで利用促進されるのではと推測する。物流問題の解決に向けた社会全体の取り組みに期待する。

上田 彩寿香