TIC | 株式会社東京コンサルティング研究所

顧客ニーズに応えるカスタマイズされたショッピング体験

ある地方の大型スーパーで「セルフ米の量り売り」を体験した。10種類以上ある米の品種の中から、「好み」の品種を選択してレバーを回すと、合単位で「ほしい」量だけ購入することができる仕組みだ。(TERAOKAのセルフ量り売りソリューション)
この販売モデルは従来のパッケージ売りより、非合理的といえるが、顧客の多種多様な要望やライフスタイルの変化に対応した柔軟な選択肢を提供することで、顧客満足度向上が期待できる。一方、店舗側は、初期投資の増加、運用コストの上昇、在庫管理の複雑化などの課題に直面する。そうした中でも長期的な顧客ロイヤリティの向上に重点を置く店舗に限り、有益な販売モデルであるといえる。
しかし全ての商品が量り売り販売に適しているわけではない。量り売り可能な形状であっても、品質、衛生面に影響がない商品である必要がある。
 食品分野以外で上記ニーズのある分野、商品として衣服用洗剤、柔軟剤はどうだろうか。シャンプー、ボディーソープ等は、お試し用の数日分のパッケージも発売されているが、衣服用洗剤、柔軟剤ではお試しが無く、特に、柔軟剤では通常販売されているパッケージだと、一人暮らしでは購入してから約1か月は同じものを使用する必要がある。その為、店頭のテスター(香りの)だけでは、香りが分かりにくく、新しい種類に買い替えることを躊躇することもある。そのような客層に対して、量り売りは新たな消費行動のきっかけになるだろう。

上田 彩寿香