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文具業界再編、海外戦略の方向性

文具業界大手(以下、A社)が出資した同業種(以下、B社)との提携を加速する。B社はこれまで、ファンド、競合他社から出資を受け、再建を目指してきたが、今回、A社が競合他社より株を買取ることとなった。A社は海外販路の提携により海外売上高を2025年までに21年度の2倍の200億円に増やす計画とのこと。

海外販路の提携は以前、出資した競合他社も同様の海外戦略を描いていた。B社は海外での認知度、販路があるとのことであるが、成果は見えてこなかった。販路の相乗りだけではなく、しっかりとB社に入り込んだアクションプランが必須である。今回、A社がどのように海外戦略を描くのか注視したい。技術提携、インフラ(IT/物流/バックオフィス)提携、調達提携、企業文化提携等、PMIの要諦を再点検した戦略的提携施策が求められる。

竹本 佳弘