食品・雑貨の小売チェーン大手(当社)において店舗の在庫コントロール機能が奏功し、過剰在庫、欠品を回避し、店舗収益性の改善に貢献している。当社は2022年、在庫コントロール部を新設。商品計画部内にあったコントロール課を部に昇格。経営と現場をつないで横断的に在庫を管理する専門部署とのこと。
業務の流れは次の通り。商品本部が商品計画を策定→各店舗が販売・在庫計画を立案→在庫コントロール部が個店ごとに販売・在庫計画のベースプランを作成、坪数に応じた標準の品ぞろえや売り場づくり、陳列数量などモデルレイアウトを共有する、個店の収益性改善のサポート役となる。在庫回転率は改善、2.19回(21年8月期)→2.36回(25年8月期)に向上しているとのこと。
本社内のSCM部門が在庫コントロール(生産依頼調整、供給計画調整)を担う場合は多いが、本事例は本社内の在庫コントローラーが各店舗(個店)の在庫管理をサポートするものである。コントローラーには商品、販促、販売と物流のスキルが必要となる。且つ個店の環境・状況を把握する感性も必要である。このようなスキルを習得すれば全社の事業・業務を俯瞰でき、マネジメント層へのキャリアステップになると考える。在庫コントローラーが末端(店頭)の実需まで体感でき、製造、経営まで接点を持つ良い取組と捉える。今後の当社のSCM-KPIの推移に注目したい。
- HOME
- コンサルタントコラム
- 在庫コントローラーの奏功
在庫コントローラーの奏功
SCM/ロジスティクス
2026年04月20日
