パスタや食パンなど食品メーカーが出す新商品が、2019年と2024年比で2割減少とのこと。原材料・物流等のコスト上昇により開発のハードルが上がる一方、消費者の選別の目も厳しくなっている中で、売れ筋の商品に注力する傾向とのこと。
米ビジネス誌大手の分析によれば主要企業の利益の80〜90%を稼ぐのはわずか20%のブランドで残りはほとんど利益を生まない。定番商品に集中する方が効率的とのこと。さらにNB品からPB品に流れる消費者も少なくない模様。
新商品から定番派生品の上市という傾向がある中で今後、商品開発部門の役割の再定義が必要と考える。定番派生品であればAIで商品開発することも可能である。さらにマーケッターの神髄であるヒトの潜在的ニーズを掘り起すスキルの磨き込みも劣後できる可能性が高い。
ここで商品開発部門を定番派生品と新規商品の2チームに分けて考える必要がある。求められるスキルが異なるからである。では新規商品チームはどのようなスキルが求められるのか。この世に出ていない原材料、情報(AIがまだ食べていないデータ)を探求するスキル、その項目を組み合わせるスキル、常に消費者の各世代(Z世代、α世代とその親世代)との接点、嗅覚を持続するスキル等があると考える。
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商品開発部門の役割の再定義
マーケティング
2025年06月02日