食品大手が原料高や人手不足に対応する業務用製品に力を入れている。乳やチーズの風味を加えられる調味料は販売量が2割以上増加。生乳やラードの取引価格が高騰していることが好調の背景にあり、乳などの素原料を減らすことで損なわれる乳感が補完され、トータルコストを低減可能とのこと。また同社はコメに加えるとふっくら炊き上がる米の調理料シリーズも好調。コメ価格の高騰でより安価なコメへ変更する場合、ごはんの食感の質を高めることで再評価されている。24年度の販売量は前の年度に比べて10%以上増加とのこと。
今後も原料高が収束することは考えにくく、調味料等の原料開発の人材も重要視される。SNS、トレンド追求も必要な新商品開発人材のスキルとは異なり、成分、調合法、法令対応等の従前から求められるスキルの高さが必須である。ここでもAIサポートが重要と考える。AIを活用してグローバルの情報(原料、収穫状況、規制、環境、価格相場等)を取込み、原料開発する仕組みである。当然ながら原料の開発・精製を外注化することも可能であるが、その場合、原料開発のコンセプト、用途、利用範囲等の仮説設定は原料開発人材に求められる必要スキルとなる。
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原材料開発人材の必要スキル
AI
2025年08月04日