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ヒトとソフトのサプライチェーンマネジメント

アプリ等のソフト開発のサプライチェーンマネジメントが注目されている。アプリやシステムには多数のソフトが組み込まれており、公開仕様を使用し、各国技術者がソフトごとに開発を請け負い、国際分業でアプリなどを作製する。このソフト開発のサプライチェーンの利点があだとなり、特定のソフトを狙ったサイバー攻撃が急増とのこと。

米国財団によると世界企業の98%がアプリやシステムで公開仕様のソフトを利用。1億人超の開発者が関わる世界最大のソフト開発基盤のGitHubでは2021年に中国人の比率は10%まで増え米国(19%)に次いで2番目。米政府の対中貿易規制がソフトでも制限すれば、ソフトの供給網が分断される可能性があり、EVやスマートフォンなどの製品開発が遅延、あるいは停止リスクがあるとのこと。

サプライチェーンにおける人的資本管理は、本コラムで言及したサプライチェーンデューデリジェンス法(2023年初、ドイツで施行)が示す通り、今後、重要な管理対象となる。これまではサプライチェーンにおける原材料・半製品・製品在庫と実需の可視化・同期化を通じてSCMの最適化を追求してきた。今後はさらにヒトとソフトの可視化も必須となる。このためには対物(在庫、販売実績)と対人(使用するソフトも含む)を組み合わせたBOMの様な管理の仕組みが必要と考える。

竹本 佳弘