コンサルティング企業大手が2024年に行った調査によると部下層のZ世代（18〜27歳）が1年以内に転職する可能性は前年比23ポイント増の54%になり、初めて世界平均（38%）を逆転。当部下層を直接管理する中間管理職として部下のモチベーション、エンゲージメントを維持、向上させるのは至難の業と言える。一方、米国調査企業によると日本の大企業の課長職の平均年収は1,500万円程度で米国の5割以下、タイと同水準とのこと。
実態として中間管理職は部下の育成経験及び自分自身が指導された経験も乏しいと考える。ここで中間管理職に委ねるのではなく、ミドルマネジメントアウト（キャリアパス再定義→中間管理職ポジションの排除→部長職による2段階下層への直接リーチ）を試行するのはどうだろうか。スキルフルの部長職を選定してZ世代の育成・管理を委ねる。その一方で当部長職の報酬は育成手当として別枠支給するのである。