前回、「反面教師が機能しない組織」について考えた。そこでは、組織全体が「評価者化」し、お互いを採点することに意識が向いてしまう構造を指摘した。
では、そのような状態を避けるために、管理職はどのような視点を持てばよいのだろうか。その一つとして、組織をシステムとして捉え、システム・マインドを取り入れて考えてみるという見方があるのではないかと思う。
物流現場では、物量の変動や人員不足、突発的なトラブルなど、計画通りに進まないことが日常的に起こる。そのような場面では、問題の原因を「誰が悪かったのか」、「誰の能力が足りなかったのか」と個人に求めがちである。しかし、その見方では、管理職やメンバー同士がお互いを評価し合うことに繋がりやすく、本質的な解決には至らないことも少なくない。
一方で、システムという視点から組織を見ると、「なぜこの問題が起きたのか」、「どの機能が不足していたのか」、「役割分担や情報の流れに課題はなかったか」と、組織全体の構造に目を向けることができる。焦点は「誰が悪いか」ではなく、「組織をより良く機能させるためには何が足りないのか」という点へ移る。
もちろん、組織は人で成り立っており、すべてをシステムだけで説明できるわけではない。しかし、「誰を評価するか」という視点だけでなく、「組織全体をどう機能させるか」という視点を持つことで、組織の課題を個人の問題ではなく、構造や仕組みの問題として捉えやすくなるのではないだろうか。
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組織を機能させるための「システム・マインド」
組織/人事
2026年08月10日
