TIC | 株式会社東京コンサルティング研究所

フィジカルAIの台頭

ゼネコン大手と産業用ロボットメーカはAIとロボットを組み合わせた自動倉庫を開発。同じ面積で従来の2倍の荷物を保管できる。新型倉庫はAIを使い大きさが異なる荷物をロボットが自動で入出庫する点が特徴。
カメラでパレット上の製品のサイズや形状を3次元で把握し、積み下ろしする対象となる製品を特定した上でロボットでつかむ、従前のバーコード検品も組合せた仕組み。1時間当たりの処理数は人間の3倍の450〜500ケースに向上する。建屋もロボットシステムに最適な設計となっており、倉庫自体をコンパクトにできるため建設の投資額も3割程度削減を目指すとのこと。
これまでの同一規格・形状の積降作業を担うマテハン機器とは異なり、異なる形状・規格を検知して積降するフィジカルAIの台頭である。イメージとしては、座標位置で対象物を捉え、所定位置に移動させる機能から、ヒトが対象物を見るように型で捉え、臨機応変に移動させるフィジカルAIへのシフトである。
フィジカルAIが普及すると、これまで人的作業であった積降・積込の庫内作業自動化が加速する。また庫内搬送役(みずすまし役)も自動化可能である。単価の高い力作業が自動化、且つ、積降・積込作業はある程度、切り離して作業できる工程であり、深夜・早朝等のロボットに任せておける工程である。この作業属性を利用して、分業・省人化が機能するとフィジカルAIのROIも出ると考える。

竹本 佳弘