調剤薬局大手(以下、当社)は2026年4月期の連結純利益が前期比46%増の135億円になる見通しと発表、同業他社(以下、被買収企業)の買収効果が発揮される模様。
買収効果は次の通り
1)規模の経済性として共同化による物流コスト、調達コスト等の効率向上
2)範囲の経済性として当社が持つ調剤報酬を底上げするノウハウを被買収企業に共有、さらに当社薬剤師を送り被買収企業の派遣社員と置き換え等で収益性向上
3)財務施策として被買収企業から引き継いだ負債を当社レートで借り換え、金利負担軽減 等である。
PMIが機能しないM&Aが散見される中で、お手本のような事例である。背景にはPMI部隊の実行力と管掌するマネジメント層の事業サバイバルに対する意識の高さがあると推察される。
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規模と範囲の経済性 調剤薬局のPMI
M&A
2025年09月22日