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自動車販売店の出店戦略

自動車メーカ大手は、国内で小型の自動車販売店を本格展開する。CVSが入居していた物件などを活用し、26年から東京都と大阪府で10店舗設置するとのこと。従来の販売店は整備工場を併設し、建設費が高騰。一方、人口減で新車市場が縮小(24年度の国内新車販売台数:約458万台、18年度から1割以上減少)。
また中国EV新興勢も出店を拡大、元CVS物件などを活用し、6月時点で63カ所ある店舗数を25年中に100店舗まで増やす計画とのこと。
そもそも店舗の魅力の変化がない中で、需要地(東京・大阪)x省スペース(CVS跡地、1車種展示)の出店戦略が奏功するのか懸念が残る。店舗に送客する仕組みx店舗での疑似体験で購買意欲を駆り立てる必要がある。送客する仕組みはSNS、特典であるがSNSはだれが、どのシーンで運転するか、再考が必要である。爽快なドライビングのシーンだけでは伝わらない。また店舗での疑似体験は仮想体験のリアル性をどのように伝えるかがポイントとなる。

竹本 佳弘