TIC | 株式会社東京コンサルティング研究所

ロジスティクスにおけるスマートグラスの発展

次世代情報端末として目の前に映像を表示するスマートグラスの技術が新たな段階に入ってきた。20年3月、米企業がコンタクトレンズ型のスマートグラスを開発、日系コンタクトレンズメーカー大手と提携し、実用化を目指す。当商品は網膜に映像を直接投影、5Gを活用し、製造現場やゲームなど幅広い分野の需要創造を狙うとのことだ。
例えば、カーナビとして、現実の道路やビルに重ねる形で方向や地名などのデータを目の前に表示したり、製造業やロジスティクスでは工程などを視覚的に指示したりする用途を想定する。安全性確保が重要であり、医療機器として認証を得て商品化までには3年はかかるとのことだ。
スパイ映画のハイテクシーンの実用化の感があるが、前述の通りロジスティクス領域においても画期的な開発と捉える。
これまでもスマートグラスは庫内作業においてメガネ型を活用してピッキングする取組はあった。しかし、メガネ型の装着は、重い、熱い、汗でズレる等の課題がある。
コンタクトレンズ型も衛生面、共用面等では課題があるが、装着に慣れると、庫内作業は効率的と考える。例えば網膜の映像にはピッキング棚が光り、集品物を表示してくれる。ピッキング時に映像上のボタン等に視線を合わせることでピッキング終了となるイメージである。
また、運送上においては安全運転が課題となるが、納品先に到着を知らせる際に追加注文を促し、その内容を網膜に映すことも可能となる。車両にある在庫品を追加納品するイメージである。
このようにロジスティクスにおいて、スマートグラスの活用シーンが広がることで、リアルタイムオンデマンド納品が実現するのである。

竹本 佳弘