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アマゾンのM&A戦略

米アマゾン・ドット・コム(以下アマゾン)が米ホームセキュリティー機器企業であるRing*1(以下リング)の買収を行った。今回の買収は、これまでのザッポスやオーディブルの買収時と同様、既存事業の強化のためであると推察できる。その既存事業とは、「アマゾンキー」である。同製品は、「宅内配達」を可能にし得る製品として注目を浴びた一方で、セキュリティ面においての懸念から実用化が困難であると謳われてきた。しかし、今回のM&Aにより、そのユーザーの懸念を払拭することが期待される。リングのセキュリティにおける実績の高さがその要因となりうる。リングは、米国の住宅強盗被害が多発する市街地にドアホンを設置し、強盗被害は半年で55%まで減少させたという事例がある。このようなシナジー効果を早期獲得するためには、M&A検討時点での専門家によるデューデリジェンスが肝要となる。TICでも様々な業界のお客様に事業デューデリジェンスを提供している。

過去事例URL:http://www.tic-web.co.jp/service/duediligence.html

*1 リングとは、ドアホンを主製品として事業を展開している米国企業である。リングのドアホンには、小さなカメラが搭載されており、ドアホンが押されるとユーザーは携帯のアプリ上でリアルタイムの映像を見ることができる。市場調査企業のNPDグループによると、リングは’17年に米国のモニター付きドアホンのシェアの97%を獲得している。

川端 祥生