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春節に見る中国インバウンド

2月は旧正月連休により、中国は春節の雰囲気が溢れるシーズンである(2019年の春節休暇は2月4日~2月10日までの7日間(旧正月当日は2月5日))。旧正月(春節)では「家族団らん」が重視されているが、近年、夫婦のどちらの実家に帰省するかという問題や経済状況好況の影響で、海外旅行を選択する中国人も増加傾向にある。観光庁の調査によると、昨年(2018年)の春節シーズンの訪日中国人観光客は約71万6千人となり、日本滞在中の使用金額は、1人あたり約22万5千円となった。これは買い物や宿泊、飲食を含むが、特に買い物は化粧品や健康グッズの購入にお金をかける傾向にある。また、日本貿易振興機構(ジェトロ)が中国の“ミドル・ハイエンド層”に対して行った調査によると、中国人が訪れたい国として日本がナンバーワンになった。「ディープジャパン旅」と「もの消費」を重視している傾向の中で、今後も日本における中国関連のインバウンド事業は引き続き好調となりそうである。

春节及春节期间的日本市场
2月的中国,在春节小长假的氛围中,处处洋溢着过节的喜悦。春节虽然象征着家族团圆,但近年,由于经济状况的良好,和年轻夫妇回谁家过年等因素的影响,越来越多的人选择以在外旅行的方式过年。日本观光厅调查显示,2018年春节期间,访日中国游客数量达71万6千人次。在日本旅行期间,中国游客平均每人花费22万5千日元。这个价格包含了住宿和饮食费用。在商品购入方面,以化妆品和健康食品等商品上的花费为主。日本贸易振兴机构JETRO进行的针对“中国中产阶级”的调查显示,中国游客海外旅行目的地中,日本居首位。在“深度日本游”和“体验消费”倾向越来越高的现在,日本国内的inbound旅游项目也持续被看好。