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米国、料理宅配企業の成長の方向性

米国の料理宅配企業大手が提携先である外食産業を包括的に支援することで成長を加速している。これまで当社は料理宅配事業において、提携先の多さ、エリアカバレッジの広さ、宅配の速さ、品質の良さ等に経営資源を注力してきたが、競争激化により差別化が困難な状態である。
このような中で当社は包括的なサービスにより提携先(外食産業)と宅配利用者との関係性を強化するとのことだ。
1)祖業の料理宅配は、高級レストランとの提携強化⇒商品ラインナップ拡充により選択の多様性を提供する。
2)アルコール宅配は、免許制エリアはアルコール宅配企業を買収⇒エリアカバレッジの広さを維持する。
3)提携先レストランへの来店予約サービスを開始⇒気に入った宅配料理をリアル店舗で五感で賞味、O2Oを提供する。
4)ゴーストキッチンとの提携を加速⇒話題性高い料理を宅配することで他サイトへのスイッチイングを回避する。
5)処方薬宅配は、利用拡大に迅速対応⇒オンライン薬局の市場規模は2027年:1510億ドル(20年:550億ドル)に拡大見込みで、戦略的投資領域と推察する。
このように、外食産業の包括的支援⇒商品カテゴリー拡充⇒多様な購入の選択肢提供⇒自社サイト利用率拡大⇒投資に見合う持続的成長
を目指しているのである。

竹本 佳弘