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化粧品、ECを活用した需要予測 ~売れ残りと廃棄リスク~

コスメ・トイレタリー大手がECで化粧品を先行販売し、店頭販売時の需要を予測する取り組みを始めた。
化粧品は生産量の1~2割程度が売れ残り、廃棄される。当社では新商品は点数を半減し、廃棄量を3分の1に抑える。ESG(環境、社会、企業統治)対応の一環もあるとのことだ。
当社は店頭発売の1~2カ月前にECで先行販売、販売状況を見て、生産計画を柔軟に変更し、売り残りによる在庫過剰・廃棄を回避する狙いだ。
商業動態統計によると、2020年12月のドラッグストアの化粧品関連の在庫率は350%。販売額の3.5倍の在庫であり、トイレタリー(1.9倍)や食品(約1倍)など、他の商品に比べ在庫過多とのことだ。
需要予測から生産計画に連動する取組みはSCMにおいては基本機能であるが、ECを活用して需要予測する場合はさらに機能追加する必要がある。ECでは動画等を通じて商品を訴求するプロモーション機能が肝要である。商品の効能をライブコマース等で消費者に伝えることで実需を判断するのである。またその動画を通じて特典を付与し、店舗へ送客する需要創造機能も必要となる。

竹本 佳弘