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中国版Uber:DiDi(滴滴出行)の日本進出

世界で5億5千万人のユーザが登録するタクシー配車アプリ:中国版UberのDiDi(滴滴出行)がソフトバンクとの共同出資により日本進出した。DiDi(滴滴出行)はユーザがアプリを起動し、自分の現在地と行きたい場所を入力すると、付近を走っているタクシーや私有車をシェアしているドライバーとのマッチングをしてくれるサービスである。運賃の決済はアプリに紐付けされた電子マネーで行えるため、手軽さと便利さで人気を集めている。2018年9月27日にまず大阪関西国際空港などの周辺地区でサービスを開始した。利用者数は公表していないものの、毎月2倍以上に増えているといわれている。中国では私有車ドライバーもリンクしているが、日本ではライセンスを持つタクシーに限定され、私有車のライドシェアは禁じられている。2020年東京オリンピックに向け、訪日観光客のニーズに合わせた日本進出と考えられるが、日本のタクシー運賃は中国や東南アジア諸国と比べやや高額であり、競合のツアーガイドをしながら配車サービスも行っている通訳案内士によるサービス等を選択する訪日観光客も少なくないと考える。キャンペーンで登録人数を増やすだけでは長期的なシェア獲得は困難ではないか。DiDi Japan今後の動向に注目している。

中国版Uber:滴滴出行进入日本市场
在全球拥有5.5亿用户的打车APP:有着中国版Uber之称的滴滴出行与软银合资进入日本市场开展业务。滴滴出行提供网络约车服务,当用户启动应用程序并输入当前位置和目的地,就能约到出租车或者共享私家车。由于支付可以通过与应用程序相关联的电子货币来完成,便捷的付款方式和约车方式使滴滴出行在中国广泛普及。 2018年9月27日,该服务首先在大阪关西国际机场及其周边地区推出。虽然滴滴并未公开日本市场用户数量,但据报道称滴滴在日本的用户数正以每月2倍增幅的趋势上升。同中国服务不同的是,在日本,滴滴约车仅限持有许可的出租车,并且禁止私家车进行注册。滴滴进入日本市场被认为可以迎合2020年东京奥运会的游客需求,然而日本的出租车价格较中国和东南亚国家相比更为高昂,更多的游客在移动工具上倾向于选择公共交通。同时提供配车服务的导游 也在客源方面成为滴滴的竞争对手之一。目前滴滴正在日本通过发放体验优惠拓展市场,滴滴出行在日本的发展值得关注。