TIC | 株式会社東京コンサルティング研究所

消費者接点構築におけるデザイナーの重要性

コンサルティング企業大手がデザイナーを投入して、経営や事業の戦略策定からアプリなどのIT実装までの一貫サービスを開始している。背景はデジタル化でアプリのデザインなどの使い勝手がビジネスの成功要因になったことである。当社は国内の関連人員を倍の2000人に増やす計画、海外を中心にデザインが優れたサービスが現れ、消費者の求める要求水準の向上が契機となっているとのことだ。
コンサルタントが立案した事業戦略をデザイナーに連携し、ITを実装するとのことである、消費者接点の重要性を深く意識したサービスと捉えられるが、コンサルティング企業がデザイナーが所属するデザイン機能子会社を作るだけでは、当サービスは実現困難と推察される。左脳型のコンサルタントと右脳型のデザイナーの連携を実現させるためには、介在する触媒機能が必要と考える。触媒機能の要件としては、戦略を3-4段階ドリルダウンして、消費者の満足体験との適合性、満足体験のマネタイズポイントなどの認識を共有することと考える。

竹本 佳弘