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コロナ禍におけるタッチレス(非接触)需要の高まり(2)

コロナ禍において、タッチレス(非接触)需要は物流ロボット業界においても影響を与えている。例示として米国ウォルマートの取組みを紹介する。米国において、外出自粛によるネットスーパー事業の成長が加速している。事前にネット注文した商品を自家用車にて店舗駐車場で引取るサービス(カーブサイドピックアップ)も利用頻度が増えている模様だ。そして店舗内では物流ロボティクスの取組みが加速してる。ピックアップタワーという高さ5mの巨大な商品引取ロッカーである。ネット注文した商品を店入口付近に設置した大型ロッカーから引き取るのである。店内ピッキングした商品をロッカーに格納する作業コストとの見合いではあるが、顧客は待たず、商品には非接触で、レジ袋を引き取ることが可能となる。さらに店内ではAuto-Sと呼ばれる自動搬送ロボットが、店内ショーケースの欠品、在庫薄、値段違いを確認してくれる。低コストオペレーションが当初の物流ロボットの導入目的であったが、コロナ禍ではタッチレス、(外出自粛・禁止による)労働力不足の解消を目的として導入が加速している。

竹本 佳弘