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深化するアマゾンエフェクト(4)-アマゾンの既存サービスに見るインフラ企業との協業可能性-

アマゾンのサービスがインフラ業界にまで進出してきた。朝日新聞社(2018年8月)によると、大阪ガスが「Amazonプライム」がセットになる新電気料金プランをスタートした。大阪ガスのこれまでの家庭向けプランにプライム利用料を合算した場合と比較すると、月260kw(平均的な電気の使用量)を使用した場合、新プランは年間で約2000円安くなる見込みである。このプランを開始した背景には、これまでの関西電力との価格競争がある。価格競争から脱却するため、新規顧客の開拓に焦点を当て売上増加を図ろうしていることが読み取れる。一方、アマゾン側からしても、同プランに登録したユーザーは、自動的にアマゾンプライム会員へ登録することとなり、売上増加に直結する。そのため、同プランは、両社にとって互恵的であるといえる。筆者は、今後の更なるサービスとして、アマゾンのスマートスピーカー(Amazon Echo)を活用したプランが展開されると想定している。既に、大阪ガスはAmazon Echoと連携したサービス(ガス操作、料金・使用料が確認できる)を展開しているため、大阪ガスがプライム会員登録とAmazon Echoとの抱き合わせの新プランを展開する可能性は高い。また、今後はスマートスピーカーと連携ができるアマゾンのスマート家電(アマゾンキーなど)をプランの契約者に割引販売するなど更なる提携が期待される。サービスの親和性にも鑑みて、今後、電力会社を初めとしたインフラ企業との提携はアマゾンプライム会員、並びにアマゾンのPB商品の普及に大いに貢献していくと推察する。

川端 祥生