
CONSULTANT COLUMN
-
深化するアマゾンエフェクト(4)-アマゾンの既存サービスに見るインフラ企業との協業可能性-
アマゾンのサービスがインフラ業界にまで進出してきた。朝日新聞社(2018年8月)によると、大阪ガスが「Amazonプライム」がセットになる新電気料金プランをスタートした。大阪ガスのこれまでの家庭向けプランにプライム利用料を合算した場合と比較すると、月260kw(平均的な電気の使用量)を使用した場合、新プランは年間で約2…more -
鍵を持ったアマゾン(2)
以前、拙著-「鍵を持ったアマゾン(1)」-にて紹介したAmazon Keyの人気が芳しくない(*1)。スマートキーを防犯用ロックとしてのみならず、配達員を自宅内に入れて荷物を配送してもらうために使用するアマゾンの飛躍的な発想は、今のところセキュリティ上の懸念から米国の消費者に受け入れられていないようだ。そういった現状を…more -
深化するアマゾンエフェクト(3)-起業支援サポートプログラムによるドライバー不足の解消-
現在、米国はEC需要増加に伴い、トラックドライバーの不足に見舞われている。推定51,000人(*1)ものドライバーが不足している。その結果、各運送会社はドライバーの雇用確保に躍起になっており、平均年収は$79,535(*2)まで上昇している(参考:日本の平均年収は420万円)。殆どの運送会社が給与や福利厚生などの待遇面…more -
Amazon’s Choice(アマゾンのオススメ)
購買のチャネルがリアルからECへと急速に移行している。しかしながら、ほとんどのユーザーはネットで購買活動を完結しているのではなく、ショールーミング*1を行なっている。その消費者行動に対して、アマゾンは一石を投じた。先日より、アマゾンのECサイト上に”Amazon’s Choice”(アマゾンのオススメ)というバッジが付…more -
深化するアマゾンエフェクト(2) -アマゾン誘致合戦にみる官民連携の可能性-
米国の各都市は、アマゾンの第2の本社の誘致*1 に躍起になっている。雇用創出等の経済効果*2 を見据えていることが背景としてあることは自明である。しかし、なぜ日本の自治体と異なり、なぜここまで企業誘致に精力的になるのか。この差は、自治体予算のルールにおいての違いによるものである。米国では、バランスバジェット(Balan…more -
C2Cサービスにおける可能性
シェアリングエコノミー、特にC2Cのモノのシェアにおいて、新たな傾向が表れている。フリマアプリ経由で中古品を購入し、修理専門店に修理を依頼する消費者が増加しているのである。要因としては、フリマアプリ経由で購入し、実際に手に取ってみたら汚れ、キズ等が目立つため修理したいという消費者が増加したこと、もしくは転売目的で購入し…more -
アマゾン -デジタル化時代のリアル顧客接点 (2)-
米アマゾン・ドット・コム(以下、アマゾン)は、これまで、「アマゾンブックス」や無人コンビ二の「アマゾンゴー」などのリアル店舗の展開に取り組んでいるが、「アマゾンブックス」は米国国内15店舗、「アマゾンゴー」はシアトルに1店舗とまだ数は少ない。従って、多くのECユーザーにとって、アマゾンの顧客接点はコールセンターであると…more -
アマゾンのM&A戦略
米アマゾン・ドット・コム(以下アマゾン)が米ホームセキュリティー機器企業であるRing*1(以下リング)の買収を行った。今回の買収は、これまでのザッポスやオーディブルの買収時と同様、既存事業の強化のためであると推察できる。その既存事業とは、「アマゾンキー」である。同製品は、「宅内配達」を可能にし得る製品として注目を浴び…more -
アマゾン -デジタル化時代のリアル顧客接点 (1)-
店舗がデジタル化(EC化)・無人化に移行する中、アマゾン社(以下、アマゾン)はその潮流に逆行するような提携を行った。コールセンターを主サービスとするスターテックとの提携である。アマゾンには元より、「全ての顧客接点を大切にする」という理念があり、その中でも特にコールセンター業務を重要視する傾向があった。実際に、同社CEO…more -
プラスαの付加価値 -セレンディピティ(素敵な偶然)-
米国では、Ai(人工知能)によるレコメンドサービスを展開する企業が増えてきている。最も成功している企業の一つに、スティッチフィックス社がある。同社は、専属スタイリスト(約3,400人)とAiによるパーソナルスタイリングサービスを提供している。スタイリストとAiが、EC会員の入力情報(服のサイズや予算、趣味嗜好)、買い物…more -
再配達問題解決のカギ
先日、弊社HP(拙筆:鍵を持ったアマゾン)において、再配達問題の画一的な解決策となりうる"Amazon Key"が注目されていると紹介した。しかしながら、Amazon Keyは便利さの代償として「配達員を部屋に入れる」というセキュリティ上のリスクを冒さなければならず、実際、米国ではスマートカメラへのハッキングにより、セ…more -
社会の理想と企業の成長を両立させるブランド戦略
HBR1月号において、「社会の理想と企業の成長を両立させるブランド戦略」について提言をしている。近年、単なる機能的メリットだけではなく、社会的な問題に目を向けているかどうかが消費者の商品選択に影響を与えているようだ。その消費者嗜好の変化に伴い、企業では社会目的を意識したマーケティングやプログラムが急増している。しかしな…more -
ARの新たな可能性
これまでARは自動車・部品業界においては、揺籃期(ようらんき)にあった。しかしながら、現在主要技術と肩を並べる存在になりつつある。(HBR1月号は)ARの活用により「2次元のデジタル情報を現実世界のモノの上に表示させるこ…more -
鍵を持ったアマゾン(1)
米アマゾン・ドット・コム(以下、アマゾン)が米国で新サービス「アマゾン・キー」をローンチした。当サービスを使用するためには、Amazon Key In-Home Kit(スマートキーとクラウドカメラ)を購入し、家の中に設置する必要がある。予めスマートフォンと当製品を連携させてお…more -
「ZOZOSUIT」の活用法
今年11月22日にスタートトゥデイの新製品「ZOZOSUIT(ゾゾスーツ)」の予約が開始された。ZOZOSUITとは、伸縮センサー内蔵の採寸用ボディースーツであり、着用することで、人体のあらゆる箇所の寸法が瞬時に計測でき、そのデータをZOZOTOWNアプリに保存する事ができるという画期的な製品である。スタートトゥデイは、今後蓄積…more -
視察 -上野パルコ「 PARCO_ya」-
11月4日にオープンした上野パルコ(PARCO_ya)は次の3点から新業態と言える。①従来のパルコよりも大人向けである。②衣料品比率を下げて飲食や化粧品・身のまわり品比率を高めることで衣食住のライフスタイル提案型としている。また、実際に全フロアを歩いてみて、③…more -
宅配便受け取り方の多様化
日本における宅配荷物の再配達率は19.1%(2014年12月国土交通省調べ)であり、宅配業界の人手不足問題を深刻化させる一つの要因となっている。…more -
Aiスピーカーの可能性
米国誌”The Verge”によると、Garmin社がAmazon社と協力して、Alexa (Amazonが開発したAi音声アシスタント) を搭載した”Garmin Speak”の発売を開始し…more -
深化するアマゾン・エフェクト(1) -Amazon Bar-
Amazon社が10月20日(金)より10日間限定で東京銀座(東京都中央区銀座7-3-5 ヒューリック銀座7丁目ビル1F)にポップアップバーをオープンするという新サービスが紹介されている。アメリカ国内では、すでにAmaz…more